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さて、今回は11/30に開催したトークライブ「馬と種と大地の再生」のご報告です。

2017年に始まった宮古馬の生存支援の活動、宮古馬の窮状を発信するため代表の矢谷が個人的に続けてきた「ミャークヌーマ宮古馬の会」の活動が、個人の動きでは限界となったため、今年の春に一般社団法人EARTH BOOKとして、その外側の動きを作るべく始動しています。 EARTH BOOKは「人のほんとうの仕事」というものを主軸にして、馬を含む縁ある課題の未来への道筋を創造的に解決実践していく団体として立ち上げたものです。

そのEARTH BOOK主催イベント第一弾として、去る11月30日、

トークライブ「馬と種と大地の再生」ーEARTH BOOKの一頁を綴る人々との対話 vol.1ーを、EARTH BOOKのホームタウンでもある神奈川県葉山にて実施しました。

EARTH BOOK的観点から「人としてのほんとうの仕事」を日々されていて、また、EARTH BOOKにもご縁のある、環境再生土木の第一人者、矢野智徳さん(大地再生、結の杜顧問)と、同じくご縁のある種子の研究者、バークレー在住のカナ・コア・ウィーバーさんをお招きし、代表矢谷の馬と草の話と併せた三者トークライヴでした。




矢野さんの仕事、それは日々、賢い虫たちのように(私たち的には最大級の尊敬形容です)大地の修復再生に労を惜しまず奔走すること。 現代土木が、本来為すべき道筋とは違う方向性へ走り続けてきた結果、日本中の山、森、川、沿岸部は、なだれを打って深刻な崩壊へと向かっています。 そのダメージを本来の調和に戻すべく、日本中を駆け巡り大地を息づかせる、 でもそれとて、いたちごっこのよう、今もこの国では再生とは真逆な土木工事のほうが圧倒的な力で進んでいる中、もう間に合わないところまで来ている、それでも出来る修復は決してあきらめない、そんな矢野さんが最近取り組まれている実践現場のスライドを交えたお話でした。


もうひと方、カナ・コア・ウィーバーさんは、若い種子研究者、三歳児のお母さんで、現在バークレーにお住まい。日本の東大や、オランダの大学院、seed schoolなどで種子の研究をし、また彼女のパートナーは地元サンフランシスコでのゲリラ・ガーデニングを市との共同プロジェクトにまで持っていくなど、日々の暮らしと共に、さまざまな角度からの種にまつわる考察と実践をされています。わたしたちの命を支える種が、一企業に独占されていくということが、まかり通る世界になってしまったなかで、クリエイティブな実践でその先の世界を創っていく、あたらしい希望の先端を行くお一人です。

そして私が、長年関わってきた野生の草の世界から馬の世界へ、その同一性のお話をさせていただき、最後に登壇者三人が、それぞれの仕事に対して質問しあうフリートーク、そして会場の参加者の方からの感想などをいただき、この日を締めくくらせていただきました。


さて、人の本当の仕事とはなんでしょうか。 それは職業、ということに限りません。作務とも言えるかもしれません。 わたしたち一人一人がこの星で行う、すべての営みの行き先は、この惑星の生物環境を考慮し、命の共生を前提としたサイクルを整える、そこを目指すべきもの、そのように考えます。 会社であっても、その社の仕事に於いて、働けば働くほど、空気は美味しく澄み、川や海はきれいになり、山は活き活きとし、森に命が満ちる。 周囲の人も動物たちも幸せになる、 そうした生命の原則に立脚したものでなければ、それは人の仕事とはいえない、 今はすべてがその真反対のことをするのが、世間で仕事と言われているもの、 そして、それが当り前の世界に、いつのまにかなっています。 人のほんとうの仕事、 これはひとりひとりが、深く問いかけながら、この人生のなかで為していくことです。 そうした意味でも、 賢き虫や動物植物たちを見習って、目の前のことに最善を尽くすのみ、 そんな仕事をしている素敵なおふたりとの対話は、大きな力を授けてくれるものでした。 開催場所は、葉山港の中の建物で、海が一望、 夕日の時間は富士山のシルエットをバックにパノラマの夕焼けが見事でした。 途中休憩のティータイムには、15才のパティシエ、カイくんが、葉山で採れた無農薬の紫芋を使ったモンブランや、有機栽培のレモンのタルト、ロウカカオのプリン、マヤナッツのお馬クッキーなど、全てグルテンフリーの大変おいしいスイーツを提供してくれ、大人気でした。


当日はスタッフも含めると60数名の人々が、いっとき大地に、種子に、馬に、心を寄せながら、美味しいお茶とお菓子と共に海辺で集う、 そんな一日が出現しました。 ここで結論を出すのではなく、また出せるわけもなく、こうした対話を続けながら立ち上がってくるものを持って、また次に進む、そのようにしながら、ほんとうの仕事を探っていきたく思っております。 ご多忙のなか、お越しくださいました皆様、ありがとうございました。 またお逢いいたしましょう。


EARTH BOOK

矢谷左知子

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今週末となりました、【馬と種と大地の再生 トークライヴ11/30】 当日お話する登壇者のご紹介です。 大地、種、草・馬と、関わる現場はそれぞれですが、そこに本来宿って在るべき調和の姿を見出し、再生、修復、創造を実践するこれからの世界の再生者たちのプロフィールをお届けします。

Koa Weaver 佳奈 (コア・ウィーバー・カナ) _____________________ 種子の研究者。

東京大学大学院・オランダエラスムス大学院修了、Rocky Mountain Seed Alliance Seed School卒業。多様な種子を次世代につなぐための仕組みづくりをしています。普段は種採りと畑仕事、講演・執筆・翻訳・通訳・ツアーのアテンドのほか、日本・ハワイ・米国西海岸を行き来しながら、各地の伝統知を伝える方々から伝統農法や暮らし方を学んでいます。米国カリフォルニア州バークレー在住。一児の母。 好きな食べ物はパイナップルグァバ。

Seed from Earth http://www.seedfromearth.com



矢野 智徳 (やの とものり) ______________ 大地の再生第一人者 Pioneer of the Daichi-Saisei 一般社団法人 大地の再生 結の杜づくり 顧問

1956 年福岡県北九州市生まれ、花木植物園で植物と共に育つ。東京都立大学において理学部地理学科・自然地理を専攻する。全国を放浪して各地の自然環境を見聞し、1984 年、矢野園芸を始める。 1995年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復作業を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。1999 年、元日本地理学会会長中村和郎教授をはじめ理解者と共に、環境 NPO 杜の会を設立。現代土木建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その改善予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から奥山の自然環境の改善までを、作業を通して学ぶ「大地の再生」講座を開催。 一般社団法人 大地の再生 結の杜つくり https://daichisaisei.net



矢谷左知子(やたにさちこ) _____________

草の翻訳 草暦・草の布製作 草文明探求 一般社団法人EARTH BOOK代表

栽培はしない、採集とおまかせと、ただ視る、 身の回りの野生の草との創造的なやりとりを 暮らしのベースにしている。

1993-2005までの草の布制作活動のあと、 さらに深い草とのコンタクトの中に身を置く。 海、馬がその領域に加わり、現在は草と海と馬から授かる壮大な世界を探求中。

2017年より沖縄宮古島の在来馬、宮古馬の生存支援活動 2019春から、一般社団法人EARTH BOOKの活動開始 草と馬のなかで「人の本来の仕事」を実践するべく奮闘中

三浦半島の付け根、海の目の前の森の中に居住。

一般社団法人EARTHBOOK https://www.earth-book.com 草舟 on Earth       http://kusabune.blog.fc2.com ミャークヌーマ宮古馬の会 https://www.facebook.com/myahknuma



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最終更新: 2019年11月23日





7月の第一回に続き、11月にもナチュラルホースマンシップ・スタディセンターの持田さんが北海道よりご来島くださり、2回目の宮古馬のグランドワークが行われました。 全国の馬たちを知り尽くしているグランドワークの第一人者、持田さんでさえ、「ここまでタフでがんこな馬はあまりいない」、のだそう。。笑

在来馬は精神的にたくましいそうですが、その中でも宮古の馬たちはかなり、のようです。 でもひねくれた子は一頭も居ず、去勢されていない雄馬に至るまで、みんな結局は素直にちゃんと付き合ってくれます。


今回は、馬を代えながら全員での同時グランドワークが主となりました。 全頭が人が代わってもきちんと対応してくれる、それだけで感無量。笑 そして海乗馬用にビーチでの訓練、仔馬たちや、雄馬とのグランドワーク、

中身の濃い学びの5日間、 宮古馬のために労を惜しまず、辛抱強く、つきっきりでご指導くださる持田さんのお気持ちにも、毎日感動、 それにけなげに応えていく馬たちの姿にも目頭の熱くなる一コマ一コマ、 もっとも、逃げ回って捕まらなかったり、手こずる場面もアレコレ、、馬たちもずいぶん頑張りました。笑


灼熱のなかでの汗だくの前回7月に比べれば、心地よい風の吹く、最高のお天気のなかでの今回のグランドワーク。

三ヶ月の間がありましたが、馬も人も前回すでにインプットされたものが熟成したかのように、少しずつではありますが、確実な手応えを感じました。

持田さん、そして、実現に向けて動いてくださった宮古馬の支援者の方々、ありがとうございました。

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